いつまでも自分の歯で暮らすために
虫歯や歯周病になったら歯医者へ行く。これは、従来当たり前のことだったかもしれません。しかし、それでは悪くなるのを待っているのと同じことです。治療するたびに歯や歯ぐきはダメージを重ね、いずれは歯を失いかねません。
いつまでも自分の歯で暮らしたいなら、そもそも虫歯・歯周病にならないことが大切です。久喜市の歯医者「清水歯科医院」では予防歯科に力を入れ、定期検診で皆さんの歯を長くお守りできるよう努めています。悪くなる前からの通院を始めましょう。
予防歯科において大切にしていること、患者さんに知ってほしいこと
お口の健康を守るには、定期的に通院していただくことが重要です。若い方やお忙しい方も、できれば年に1回は定期検診に来ていただきたいと思います。歯周病などの場合、気づかないうちに進行してしまうことが少なくありません。
とくに大切なのがクリーニングです。適度なタイミングで歯のお掃除をすることが、虫歯・歯周病の予防につながります。併せて検査も行い、お口の健康を維持していきましょう。
子どものための予防歯科
子どもの歯は、大変虫歯になりやすい状態・環境にあります。虫歯になってから治療するのではなく、お子さんのお口の環境をコントロールし、事前に虫歯を防ぎましょう。
虫歯は感染症!母子感染に注意!
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯の原因となるミュータンス菌はいません。大人が口移しでものを食べさせたり、大人が使った箸で食事をさせたりすることで、お母さんやご家族から虫歯菌をもらってしまうことが多いのです。
赤ちゃんのときから歯のケアを
赤ちゃんのときからきちんとデンタルケアをすれば、年をとっても永久歯を数多く残すことができ、いつまでもおいしくご飯を食べることが可能です。統計によれば、24歳を過ぎると新たにできる虫歯の数はかぎりなくゼロに近くなります。健康な歯を維持するためには、小さい頃からしっかり予防していくことが重要です。
大人のための予防歯科
年齢を重ねるに従って、体の免疫力は低下し、それに伴って歯周病になりやすくなります。歯周病の原因であるプラーク(歯垢)・歯石(細菌の棲みか)の除去は、ますます重要となってきます。歯が痛くなってから歯科医院に行くのではなく、病気になる前に予防することが大切です。
介護が必要な方の口腔ケアについて
口腔ケアとは、「お口の手入れ」のことです。お口はきちんとしたお手入れをすれば、その努力の分だけ効果が現れます。
当院では介護が必要な方に対し、「半年前に比べて固いものが食べにくくなった」「お茶や汁物でむせるようになった」「口の渇きが気になる」などの項目についてチェックし、口腔機能の向上を目指すプログラムの指導を行っています。
いつものブラッシングに少しだけ工夫をしてみる。そうすることで、あなたも、あなたがケアをした方もうれしい気持ちになれるでしょう。丁寧に、あせらず、口腔ケアを続けていくことが、お口をきれいにする何よりの近道です。
介護されている方、介護職の方のご負担を減らすため、口腔ケアを行なっています
ご家族で介護されている方、介護職の方のご負担を減らすため、当院では口腔ケアを行なっています。
ご高齢の方の介護をしていると、日常の介護に追われ、対象者のお口の中までチェックが行き届かないことが多いようです。たとえば、「体調不良が長く続いている」「お食事時に食が進まない」といったときには、お口の中が汚れていたり、お口の機能が低下していたりしている場合があります。
またお口の中に異常をきたしているサインが、体に表れることもあります。少しでも、いつもと違うな、おかしいなと感じたら、かかりつけの医師だけでなく歯科医院にもご相談ください。
※当院では、以前通院していただいていた患者さんで、介護が必要になった方に対して口腔ケアなどの訪問診療を行っています。
定期検診でお口の未来に明らかな差がつきます
このグラフは、定期検診を受ける習慣がある方とない方とで、80歳になったときに自分の歯が何本残っているかを調べた調査結果です。これを見ると、定期検診を受診している方は、そうでない方の3倍も歯の本数が多いことがわかります。
毎日ご自分でしっかりブラッシングしているつもりでも、なかなかすべての汚れを落すことはできません。虫歯菌・歯周病菌の棲みかとなるプラーク・歯石を、定期検診の際に除去して病気の発症を予防し、生涯にわたった自分の歯を残せるようにしていきましょう。
「歯科人間ドック」を受けてみませんか?
「人間ドック」は体だけのものと思っていませんか?実は歯医者でも、「歯科人間ドック」が受けられます。歯科人間ドックでは適切な検査を行い、一人ひとりに合った予防プランをご提案します。「お口は全身の健康の入口」ともいわれており、お口の健康維持はとても大切です。
歯科医院のスタッフは、患者さんが痛い思いをして治療を受ける事態になることを望んではいません。そうならないようにお手伝いをしたいのです。当院の院長は、日本歯科人間ドック学会の認定医ですので、どうぞ安心してご相談ください。
お体が不自由な方、ご高齢の方の口腔ケアにも力を入れています
当院では、お体が不自由な方、ご高齢の方にも歯科診療を受けていただけるよう体制を整えています。医院の入口のスロープはその一例です。車イスの方にもお入りいただきやすいようにしています。また、駐車場は11台分のスペースをご用意していますので、いつでもお車でご来院いただけます。
なお、ご来院が難しい方に対しては訪問診療も可能です。「以前は通えていたのに、行けなくなってしまった」「いろいろなお世話で忙しく、お口のケアまでなかなかしてあげられない」という方も、お気軽にご相談ください。
当院の予防メニューと各種検査
ブラッシング指導
毎日しっかりブラッシングしているつもりでも、思った以上に磨き残しは多いものです。そこで歯科衛生士が、患者さんが磨き残しやすい部分をチェック。ブラッシングのクセを改善できるよう、一人ひとりに合った適切な磨き方を指導します。また、歯ブラシの選び方や、歯間ブラシ・デンタルフロスの使い方などもお教えします。
シーラント
奥歯の溝はとても深く複雑な形状をしており、磨き残しが出やすいため虫歯リスクが高いと言えます。そこであらかじめ歯科用の樹脂で溝を埋め、虫歯を予防するのがシーラント。お子さんを対象とした処置です。
クリーニング(PMTC)
おうちで毎日ケアしていても、なかなかすべての汚れを落すことはできません。そこでおすすめするのが「PMTC」。歯科医院で専用の器具を使って行う歯のクリーニングのことで、お口の汚れを徹底的に取り除きます。定期的に受けることで、虫歯予防につながります。
位相差顕微鏡を使った検査
位相差顕微鏡とは、お口の中の細菌の種類や量などを調べられる特殊な顕微鏡のことです。これを用いて患者さんのお口の中の細菌の状態を調べ、一人ひとりに適した治療プランを立てます。
カリエスリスク検査
カリエスとは虫歯のこと。1日の飲食回数や虫歯菌の数、唾液の量・成分といったものをチェックする15分ほどの簡単な検査により、患者さんの虫歯のリスクを調べます。
唾液検査
唾液には、お口の中の汚れを洗い流したり、食後、酸性に傾いたお口を中性に戻し、虫歯菌の繁殖を抑えたりする作用があります。一般的に、唾液量が多い人ほど虫歯になりにくいとされています。そこで、唾液の量やお口の中の細菌の数などを調べ、虫歯予防対策につなげます。