早めの対処で虫歯から歯を守りましょう
「歯が痛い」「冷たいものがしみる」などの症状が現れたら、虫歯にかかっている可能性があります。虫歯は一度かかると自然に治癒することがない上に、放置すればどんどん進行していくのが特徴です。さらに悪化すれば、歯を失ってしまうこともあります。
早期に対応できれば治療を簡単に終えられますので、少しでも異変に気づいたら、久喜市の歯医者「清水歯科医院」までご相談ください。
虫歯治療で大切にしていること、患者さんに知ってほしいこと
当院は「できれば虫歯治療をしたくない」と考えています。一度虫歯になってしまったら、治療をしても歯を元通りにはできません。つまり、虫歯にならないことが大切なのです。
もちろん、虫歯になったら治療をします。しかし、それがゴールではありません。治療後、再び虫歯にならないようすることこそがゴールです。どんなに高度な治療をしても天然歯に勝るものはないため、適切な予防によって「虫歯にならないようにすること」が何よりもポイントだと言えるでしょう。
歯には大事な役割があります
歯のおもな役割には「食べ物を咬みくだくこと」が挙げられますが、ほかにも大切な役割があります。歯の健康は全身の健康に深く関わっていることを理解しておきましょう。
役割01 発音を助ける |
役割02 表情を豊かにする |
役割03 顔・全身のバランスを整える |
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舌や唇の動きと連携して、正しい発音を助けます。 | 役割02 表情を豊かにする |
歯を失うと表情筋が衰え、表情が乏しくなります。 | 役割03 顔・全身のバランスを整える |
上下の歯が正しく咬み合うことで、顔や全身の左右バランスが取れます。 |
役割04 異物の混入を防ぐ |
役割05 食事の楽しみを増やす |
役割06 瞬発力の発揮を助ける |
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硬い物などの異物を咬むことで見つけ、そのまま飲み込んでしまうのを防げます。 | 役割05 食事の楽しみを増やす |
歯ごたえ、歯ざわりといった感覚で、食事をより楽しめるようになります。 | 役割06 瞬発力の発揮を助ける |
奥歯をしっかり咬みしめることで、瞬発的な力を発揮できます。 |
虫歯の進行について
進行段階 | 症状 | 治療法 | |||
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C1 エナメル質の虫歯 |
症状 | 歯の表面を覆うエナメル質が溶け始め、黒く変色します。まだ痛みなどの症状はほとんどありません。 | 治療法 | 虫歯菌に冒された歯質を削り、詰め物で補います。この段階であれば、歯を削る量は少なく済みます。 | |
進行段階 | C2 象牙質の虫歯 |
症状 | エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行した状態です。冷たい物や甘い物がしみたり、痛みが出たりします。 | 治療法 | 虫歯菌に冒された歯質を削り、詰め物で補います。虫歯が広範囲に広がっていて歯を大きく削った場合には、被せ物で補うこともあります。 |
進行段階 | C3 神経に達した虫歯 |
症状 | 歯の内側にある神経にまで虫歯が進行しています。何もしなくても、常にズキズキと激しい痛みがあります。 | 治療法 | 虫歯菌に冒された神経や血管を除去する根管(こんかん)治療を行い、被せ物で補います。 |
進行段階 | C4 歯根に達した虫歯 |
症状 | 歯の大部分が溶け、歯根まで虫歯が進行しています。神経が死んでいるため一時的に痛みはなくなりますが、放置して歯根に膿が溜まると、再び激しく痛みます。 | 治療法 | ここまで悪化すると、ほとんどのケースで抜歯します。歯を失った部分は、インプラントや義歯(入れ歯)、ブリッジなどで機能を回復させます。 |
歯を削る量を抑えるために
Er:YAGレーザー
当院では虫歯治療で歯を削る量を必要最低限に抑えるために、保険適用を認可された歯科用レーザー「Er:YAGレーザー」を導入しています。レーザーを照射することで、虫歯菌に冒された部分だけを削ることが可能です。またレーザーには術中・術後の痛みを抑えるほか、滅菌作用もあるといったメリットがあります。
ダイアグノデント
レーザー光を用いて、虫歯の進行度を数値化できる機器です。従来の視診やX線検査では見つけられなかった小さな虫歯も見逃さず、早期発見・早期治療につなげます。初期に治療することで、歯を削る量も減らせます。
痛みを少なくする取り組み
【保険適用!】負担を抑えるレーザー治療のメリット
レーザー治療のメリットは、痛みを緩和させる作用があるので、術中・術後の傷みが少ないことです。また、滅菌作用もあり、スピーディーに治癒できるので患者さんの負担も少なく済みます。全身疾患のある方や、妊婦さんにも使用できる安全な治療機器です。久喜市の清水歯科医院では、炭酸ガスレーザー(画像:右)とEr:YAGレーザー(画像:左)という2台のレーザーを使用。炭酸ガスレーザーは主にレーザーメスとして歯肉の切開などに使用します。また、Er:YAGレーザーは虫歯治療に使用できる唯一、歯を削ること、保険が適用されることが認可されたレーザーです。歯を削ることができるレーザーなので、ドリルによる「キイーン」という音や 「ガリガリ」という振動がありません。患者さんの症状に合わせて、以下のようにそれぞれを使い分けています。 ※一部保険適用外がありますので、ご相談ください
Er:YAGレーザーの用途 | 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)の用途 | |
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炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)の用途 |
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電動麻酔
麻酔は術中の痛みを麻痺させるために行いますが、麻酔注射そのものが痛いと感じる方も少なくありません。当院では、麻酔注射を打つ前に表面麻酔を行っています。ジェル状の麻酔薬を歯ぐきに塗ることで歯ぐきの感覚を麻痺させ、注射をするときの痛みを抑えます。
また、注射には電動麻酔器を使用。従来の手動で行う麻酔注射は、麻酔薬の注入スピードで生じる圧力により痛みを感じることが多くありました。電動注射器は、患者さんにとって最適なスピードで麻酔薬を注入してくれます。もちろん注射針は、33Gという極細注射針を採用。電動注射器と極細の注射針を使用することで、患者さんの痛みをできる限り少なくすることが可能になりました。
重度の虫歯には根管治療を行います
虫歯が重度まで進行すると、歯の奥の根管という管に入っている神経や血管は死んでしまいます。そこまで進行した重度の虫歯は、従来であれば抜くしかありませんでした。しかし近年では、根管治療によってその歯を残せるようになっています。
根管治療とは、根管の中から死んでしまった神経や血管を取り除き、内部をきれいに洗浄・消毒して薬剤を充填する治療です。根管は複雑なつくりになっているため高度な技術が必要ですが、これをきちんと行えれば重度の虫歯でも歯を残せるようになります。
~マイクロスコープ(拡大鏡)を使用した精密な治療を行っています~
根管治療は高い技術力と精密性が求められる治療です。当院では歯科用のマイクロスコープ(拡大鏡)を使用し、根管内をしっかり拡大して確認しながら治療を行っています。
マイクロスコープ(拡大鏡)を使用すれば、患部を約30倍にまで拡大して見ることが可能です。歯科医師の経験や勘に頼っていた従来の根管治療と違い、より精密な処置を可能にします。
虫歯治療・根管治療の後には、美しく精密な詰め物・被せ物を
虫歯治療・根管治療を行った後には、詰め物・被せ物で歯の機能や見た目を補います。当院では院内に歯科技工室を併設しており、歯科医師と歯科技工士が密に連携を取って、精度の高い技工物をお作りすることが可能です。
また、セラミック製の精密な詰め物・被せ物を、コンピューター制御の元で製作できる「セレックシステム」を導入。最短1時間程度での製作も可能であり、治療期間・費用といった面で患者さんのご負担を減らせます。
セラミックは見た目が美しい上に耐久性にも優れ、金属アレルギーのリスクもないなど、多くのメリットがあります。当院では一人ひとりのご希望をふまえ、それぞれに適した詰め物・被せ物をご提供しますので、安心してご相談ください。
治療後こそ定期検診が大切です
虫歯の特徴には、「治療をしても再発しやすい」ことが挙げられます。一度治療が終わったからと言って、毎日のブラッシングをおろそかにしてしまうと、いずれ虫歯が再発してしまいます。治療後こそ、ご自宅での正しいブラッシングと定期検診が重要です。
定期検診では、お口の中の状態や正しくセルフケアができているかをチェック。専門的なメインテナンスも実施し、お口の健康維持をサポートします。定期的に通っていれば、もし何らかの異変が生じても、早期発見・早期治療が可能になります。
こういった予防は、いわば「究極の虫歯治療」です。当院では3カ月に1度の検診をおすすめしていますので、ご自分のために欠かさずご来院ください。