4月25日(月)だれでもできる!むし歯の予防法
2016/04/25 お知らせ
こんにちは、清水歯科医院 副院長の清水です。
前回お話したむし歯ですが、この病気にかからないようにしなければ、大切な自分の歯を守れません。
むし歯を予防するには、むし歯の菌を減らすことと、その活動を抑えること、そして歯を丈夫にすることの3つが重要です。
むし歯の菌を減らすということは、プラークを取り除くことです。プラークはむし歯の菌が作るネバネバの物質によって歯に付着しています。この付着力はかなり強くて、うがいでは取り除くことができないので、歯ブラシでみがく必要があります。やはり、むし歯予防の基本は歯みがきです。食事をするとすぐにプラーク中のむし歯菌が糖分を取り込んで酸をつくるので、「食べたらみがく」のが基本です。おやつの場合も同じです。寝ている間は、唾液が出ないので、むし歯菌にとっては活動しやすい環境です。寝る前によく歯をみがいてむし歯菌を減らしておくことはとても効果的です。しかし歯ブラシだけでは歯の溝や歯の間の部分に歯ブラシが入りにくく、歯垢の40~60%は残ってしまうと言われています。なかなか歯みがきだけでむし歯を予防するのは難しいと考えられています。歯と歯の間の掃除には、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシが必要です。お口の中の状態によってどちらが適切か異なってきますから、歯科医院で一度自分に適した歯のみがき方、歯間部の掃除の仕方を教わることをお勧めします。
また、歯みがき剤の多くはフッ化物も含まれていて、酸に溶けにくい歯にするためにも有効です。うがいは軽く1回にし、フッ化物など歯の強化や再石灰化に必要な成分を唾液中に長くとどまらせます。唾液は口の中の汚れを洗い流します。唾液をたくさん出すには、食事の際によくかむことが大切です。また食べ物が口の中でかみ砕かれる際にも、歯の表面の汚れを取り除いています。よくかんで食べることは、むし歯予防に有効です。食事や間食の回数、内容に注意し、特に砂糖の摂取量を低くするようにします。またガムをかむことは、唾液がたくさん出るのでむし歯予防には効果があります。むし歯予防という点では、キシリトール製品のガムやタブレットは有効です。また、歯の成分になるリン酸やカルシウムを含むガムも、歯の再石灰化に有効であることが確かめられています。
予防法はまだまだいろいろありますが、今ではなぜむし歯ができるかがわかっているので、むし歯にならないように、なってもひどくならないようにすることができます。そのためには定期的な検診を受けましょう。