医院からのお知らせ

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4月11日(月)「むし歯っていったいなんなんだろう?」

2016/04/11 お知らせ

4月11日(月)「むし歯っていったいなんなんだろう?」

こんにちは、清水歯科医院 副院長の清水です。

そろそろ学校では歯科検診が始まります。

今回はいまさらなのですが、「むし歯っていったいなんなんだろう?」と皆さんと一緒に復習したいと思います。

むし歯は、簡単に言うとお口の中にいる細菌が食べたものの糖分をえさにして作りだした酸によって、歯が溶けてしまった病気のことです。

詳しく話すと、原因である細菌(ミュータンス菌)は、まず食べたものの中の糖を栄養にして増殖し、その際に菌の周囲にネバネバしたグルカンというノリのような物質を放出します。これによって歯に強力に付着して、そこでたくさんの細菌のかたまりが形成されます。これが歯に付着して白い汚れとなったもの(プラーク)を作ります。プラークは、食べカスと思っている人もいますが、まったくの別ものです。1mgには1億個以上の細菌が存在してます。さらにプラーク内の細菌(ミュータンス菌)は糖を使って酸を作ります。この酸が、エナメル質の内部から歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし始めます(脱灰)。さらに脱灰が進行して、エナメル質に小さな穴があいてしまった状態が「むし歯」です。

むし歯の菌はほとんどの人のお口の中にいますが、お口の中で増やさないようにすること、酸をつくりにくいような生活習慣をすることで、十分予防のできる病気です。

むし歯は小さいうちは痛みなどの症状はありませんが、進行すると痛みが出るだけでなく、歯の神経にまで影響が及ぶと、耐えがたい痛みの原因になったり、全身に細菌が回ってしまうこともあります。

多くの場合、かなり進行するまで痛みなどの症状もありません。歯医者さんを受診して初めてむし歯に気付くということも少なくありません。

次回からはむし歯の予防法についてお話ししたいと思います。